MDマネジメント 私の場合 麻酔科医との対話

その時、麻酔科医はどのように考え、
行動したのか。
MDマネジメントが15年以上にわたり
取り組んできた
コンサルティングをもとに、
読み物にしました。
実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。

Vol.3

待っていても、
変わらない。
まず動くことが大事だと、
気がつきました。

麻酔科医 Y先生(30代)

画面越しに会う先生は、
以前にも増して、
輝いた目をされていた。

「こっちに来て、少し時間に余裕ができましてね。
好きだった研究にも集中できるので、今は毎日が
とても充実しています」

先生と初めてお会いしたのは、
もう3年以上も
前のことになる。
専門医の資格を取得したばかりの先生は、
初めての面談で
開口一番、こう話されていた。

「自分の麻酔のレベルを、
もっともっと高めたいんです。
だから、なるべく多種多様な
症例を経験させてください」

先生は、その言葉通り、
空き時間をフルに使い、
さまざまな病院で多くの手術に
アルバイトとして
ご勤務いただいた。
MDマネジメントが主催する
セミナーにも出席いただくなど、
その向学心の強さには、
お会いするたびに
感服したものだった。

ある日のことだった。
先生が突然、切り出された。

「留学しようと思います。
その準備期間や
一時帰国の時に、仕事を
ご紹介いただけませんか」

こうしてアメリカに留学した後、
先生とお会いする機会は、めっきり
少なくなってしまったが、
先生は、一時帰国される時には
決まって声をかけていただき、
私はスポット案件の麻酔の
仕事をご紹介することが続いていた。

画面の先生に、
将来のことをお伺いしてみた。

「将来はもちろん、
日本に帰りたいです。
麻酔科医として
どこかで仕事を
したいと思っています。
でも、こちらに来て、
目標が
変わりました。
日本の医療には、まだまだ
足りないところがあると感じています。
帰国後は、アメリカで得た経験を
僕と同じような若い世代の
麻酔科医の
仲間に共有しながら
勉強会をするつもりです。
そして、日本の麻酔科をもっと
新しく変えていきたいですね」

気がつくと、画面の向こうから
幼い声が聞こえてきた。

もしかして?

「こっちで結婚したんです。
子供のためにも、
カッコいい麻酔科医に
ならなくちゃって、
覚悟が決まりましたよ」

はっきりと、力強い声だった。
画面の目が、いちだんと輝いている。

「先生頑張ってくださいね! 
応援しています!」
マウスで画面を閉じながら、
黒くなった画面に
向かって、何度も呼びかけ続けた。

私の声は、きっと先生に
届いているに違いない。

MDマネジメントは、
お金以上に大切なご経験を
先生にご案内したいと思っています。
どんなご相談、ご要望も
お聞かせください。

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