MDマネジメント 私の場合 麻酔科医との対話

その時、麻酔科医はどのように考え、
行動したのか。
MDマネジメントが15年以上にわたり
取り組んできた
コンサルティングをもとに、
読み物にしました。
実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。

Vol.2

人間関係の悩みまで
解決できるとは、
思いませんでした。

民間病院 麻酔科 S先生(40代)

「先生は、お元気だろうか」

私が先生に再会することに
なったのは、
その町に急な出張が
決まったことがきっかけだった。
その日先生は、午前でご勤務が
終わるということもあり
お昼をご一緒させていただくことになった。

「どうもどうも、お久しぶりですね」
満面の笑顔の先生が現れた瞬間、
私が微かに抱いていた懸念は、氷解した。
「いい病院を紹介いただきました。
ナースとも外科の先生とも、
昔から仲の良いチームのように
打ち解けています」

実は先生は、以前のご勤務先では、職場の人間関係に悩まれていた。
私が面談させていただいたのは、
転職先のご紹介というより、
将来設計についてアドバイスを、
ということがきっかけだった。

「そういえば、ご相談したのも、
去年の今頃でしたね。ちょうど長男の
進学のことなどもあって、
大変でしたから覚えています」

先生は当時、常勤の麻酔科医として勤務されていたが、
慎重で丁寧な仕事が
高く評価されていた。
しかし病院長が変わり、効率主義の経営方針に
変更になったことで、
慎重派の先生は、病院長だけでなく、
チームの仲間たちとの関係も
ぎこちないものに
なって
しまったのだった。

「なかなか転職の決心が
つかなかった私の背中を
押して
いただいて、今でも感謝しています。あの一言が
決め手でした」

先生は、転職という選択も
頭にありながら、
転居を伴う転職は、ご長男の学校のことを考え、
躊躇されていた。

「あの時、
こう言っていただいたのですよね。
お子様の学校も大切だけど、
先生の人生も同じに大切なはず、
ってね。
あれには助けられました。
こんなこと、第三者的な立場の方でないと
アドバイスいただけなかったと思います」

パスタを口に運びながら、
先生は笑いながら話を続ける。

「MDマネジメントさんは、
不思議な会社ですよね。
私の個人的な相談なんかに
付き合うより、
転職やアルバイトをしたい人だけにどんどん紹介だけ
した方が
儲かるんじゃないですか?」

確かに私たちの仕事は、
麻酔科の先生にアルバイトや転職の
ご紹介をすることではある。
しかしそれは、
不動産の物件紹介のように
単なる情報提供するのとは、
ちょっと違う。
情報といえば、情報なのだが、
その情報は、ご紹介した先生の
人生を左右するものに
なることもあるからだ。

「あ、そろそろ時間ですね。
今日は、私がご馳走しますよ」

私が窓の外を見た瞬間の
隙をつくように、
先生は伝票を
手に取り席を立たれた。

先生がおっしゃるように、
私たちは効率の悪い回り道を
しているのかもしれない。

でも、今日のような
ご褒美があるのなら、
それでもいいのかな、と、
私は思ったのだった。

MDマネジメントは、
お金以上に大切なご経験を
先生にご案内したいと思っています。
どんなご相談、ご要望も
お聞かせください。

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